☆九州大会臼杵地区予選☆
1月11日(月)に九州大会臼杵地区予選U-12が吉四六グラウンドで行われました。
6年生最後の公式戦。
今日はその大会の様子をレポートします。
ドラマが待ってました!
結果は時系列を追って報告します。
開会式が始まる
UFA(臼杵サッカー協会)役員・指導者勢ぞろい
斉藤監督挨拶
九州大会は6年生最後の試合。
泣いても笑っても最後。
・・・
6年前、始めて市浜のグラウンドへ足を踏み入れ友達も全く居ない空間へサッカーのサの字も知らぬままの生活が始まった。
あれから6年の歳月が経ち、あんなに小さかった我が子達はもうトップチーム。
あっという間の6年。
どんな6年間だった?
先輩達の大きなプレイに圧倒されながら揉みくちゃにされ厳しい練習を耐え抜いた6年間。
体力の限界まで追い込まれた練習。
やんちゃ同士のイザコザ。
容喙(ようかい=他人へ口出しすべきでない)や、くだらない怒号。
泣きながら
「辞めたい」
と、訴える日もあった。
しかし、
気が付けば、彼らは市浜レッドソックス最後のフィールドに立っていた。
やり抜いた6年間
そして
とうとうココまで来た。
今日ここで吉四六グラウンドで
終止符を打つのか?
それとも県大会へつなげられるのか?
ここまで頑張って来れたからには最後ぐらいは、他を圧倒させたいのは誰もが思うこと。
終点こそかっこよく輝きたい。
ライバル 野津・臼杵 がそれぞれ九州大会へ向けて目を光らせる。
そして彼らは互いに力をつけて来た。
しかしながら市浜RSは、U-12リーグ戦(こくみん共済)では2者に全く勝てなかった。
U-12の臼杵と野津の力強さを知ってる故、不安と諦(あきら)めが頭をかするのは、過去の対戦成績がそれを物語る。
ダメダメ
こんな思考はやめて、
子ども達の底力を信じよう。
野津も、臼杵も、市浜も
みんな最後の公式戦。
どんな結果が出ようがそれを受け入れよう。
そんな
不安だらけの一日が始まった。。。。
初戦
野津-臼杵
まずはライバルチーム同士の試合。
相手のコンディションを見るに丁度よい。
どんな試合を見せてくれるのか非常に楽しみだ。
正直なところ、同時に不安も過った。
野津のキャプテンが左サイドからのドリブル
臼杵のキーパーをかわして
ソロプレイにより先制点を得る。
その瞬間、野津の好調ぶりを誰もが感じた。
野津の保護者の期待は一気に膨らんだ事を察するのは容易だ。
しかし、6月のリーグ戦からドンドン力をつけて来た臼杵はさすがというべきか。
静の指導者と動の保護者達の組合せも見事か。
遠慮・妥協せず、全てを効率的にボールを裁く。
そうはさせるかと
野津の先制点をバネに牙を向ける白いユニホーム
それに応ずる野津のキーパーの体を張ったプレイも誰もが驚く。
どんどん得点を重ねていく臼杵。
臼杵の攻撃力の持ち味である一瞬の隙を突くセンスは健在だった。
後半開始と同時に
野津も全力で奪いに行く。
ボールが腹部に直撃し歯を食いしばる野津キャプテン。
諦めることなく最後の力を振り絞るその姿は戦士そのもの。
両者猛撃の末
結果は
野津 1-7 臼杵
ため息すら出るスコア。
臼杵相手にどう立ち向かえばいいのか。
野津が持つスタミナにどう向き合えばいいのか。
しかしこの時
MikkunコーチとShitoコーチは戦術を見極めていた。
2回戦
野津-市浜
とうとうこの瞬間がやってきた。
緊張が半端ない。
なんだか自分がフィールドに立つようなそんな不思議な感覚だ。
ベンチで円陣
気合を入れる
この光景は初めてだ・・・!
負ければ望みは遠のく。
大差で勝利を得ている臼杵がいるゆえ、得失点での勝利は期待できそうに無い。
となると
まず勝ち点が必要。
この1戦が非常に大事。
とにかく勝たなければ6年生のサッカーは今日で終わる。
頼むよ!市浜RS!
希望がほしい!
攻めて
無心でボールを追いかけて
全ての選手が
全力で走る
技を磨いて来た選手達の当たりも日に日に強くなる
瞬発力もしかり
そんな時
Kiraの渾身の一撃が
ゴールネットを揺らした・・・!
・・・!
先制点確保!!!
1点リードで前半終了!
とりあえずホッと胸をなでおろす。
このまま逃げ切ってほしい。
欲を言えば追加点もほしい。
このハーフタイムと言う見えない動向が
野津にどういう変化を見せてくるのかと、不気味さもある。
後半開始。
野津のキャプテンMasahumiと
市浜キャプテンJyunseiが
激しく体を
ぶつけ合う。
よきライバルとして
この1戦に全てを
ぶち当てる。
6年間の思いを込めて
ぶち当てる。
仲良くなれたのに
裏切るが如く
ぶち当てる。
キャプテンのプライドを懸けた
戦いが始まった
手抜きは不要。
互いに全力。
そして
今日の市浜は何か違う。
でもそれは
違和感ではない。
全ての歯車がうまくかみ合う。
偶然?
後半も全力で
油断すること無く
気持ちは前へ!
激戦の末
1-0で勝利!!
望みの綱は切れることはなかった!!
各ポジションがそれそれ役割を的確に果たし、日頃の練習の成果をここで全て出せた。
劇的に変化した市浜エイト
偶然が生んだプレイではない事が証明された瞬間だった。
そして
野津のキーパーにおいては、膝が故障中(?)なのに良く頑張ったと称えたい。
野津の応援席には沢山の下級生の選手と保護者が応援に駆け付けてくれて、
最後の歓声を上げていた。
「お疲れ様!よく頑張った!」
そして
最終戦
市浜-臼杵
野津戦で見せてくれた好プレイが希望を持たせてくれる。
これはひょっとすると。。。
幸い、選手の体が冷えぬウチに最後のゲームに臨める市浜RSは運も味方に付けている。
そしてキックオフ!
因縁の対決の火蓋が切って落とされた!
頑張れ!!
歓喜と感嘆の入り混じる声援。
どう表現してよいのか分からないが
「あぁ・・いつものパターンか。。」
不安が一層強まった
だが選手達は違った。
反撃の準備が整いつつある・・・!
司令塔の掛け声を
キャプテンを筆頭に
市浜全員が反撃の狼煙を上げる。
キャプテンJyunseiのこの力強いプレイ!
顔面から転びながらも
ボールを見失わず
我先にと立ち上がる!
前半も2/3が過ぎたころ、市浜のフリーキックのチャンスが到来。
相手ゴールから20m程の距離だろうか?
ゴールを直接狙えるがその距離と相手選手が憚(はばか)る。
でも届かない距離ではない。
そして
司令塔Koutaroのフリーキック!
精度の高いミドルが上がると
臼杵のキーパーも反応する。
しかしボールスピードがその反応よりく
相手ゴールへ突き刺さった・・!!
なんと
同点ゴール!!!!
ここ一番で見事なKoutaro!
現在スコアは1-1。
これでゲームは振り出しに!
そしてさらに加速する激しい攻防戦。
さらに追加点を決めたい
攻守ともに最高潮
全ての選手が役割を果たし
果敢に攻める
枚数を増やして攻める
奪えるボールは全て奪う
終わりのないボール争奪戦は
1-1の同点のまま前半終了。
臼杵の選手からは笑顔が消えている。
焦っているのか?
いつも通りが通用しない?
しかし
こんなはずはない。
俺らは絶対勝てるとまだ信じてるはず。
そして
臼杵に限って油断大敵は無いはず。
過去、遠征で的確なアドバイスをくれたShitoコーチが指導に当ってくれて、この指導が小学生最後だと思うと胸熱くなる。
動揺を隠しきれない臼杵SSSにどう対応すべきか?
策略はベンチのみ知る・・・!
さあ残り後半20分!
どうせなら最高の20分にしたい!
後悔も後戻りもできない完結へのカウントダウンが始まった。
Shiotsuki君が主審を務めるなか
後半戦キックオフ!
前半の勢いを保ちたいが
一瞬の隙を見つけた
臼杵に勝ち越し点を許してしまった
ハーフタイムの焦りが一気に消えた臼杵SSS
応援席の歓喜が凄い!!
まさに全国大会レベルと言っても過言じゃない。
もう
胃が痛い。
おそらく唇も真っ青で喉カラッカラな自分。
追いつき追い越され
市浜 1-2 臼杵
ダメかと諦めたその瞬間
諦めないキャプテン
背水の陣は闘争心を生む
キャプテンJyunseiのドリブルからこぼれたボールを
Seigoのシュートがネットを揺らした!
いつもプレイに迷いがあるSeigo。
しかし今日は違った。
こぼれ球をうまく相手ゴールへ叩き込んだ。
当の本人は合点がいかないのか。
笑顔がない。
緊張が解けないのか。
これで2度目の振り出しへ!!
市浜 2-2 臼杵
再スタートだ。
話変わるが監督の姿が見えない。
応援に来てくれた木本コーチと一緒だったはずだが・・・
カントクすみません。
あなたを探す暇がありません!!!
応援席もヒートアップ。
今まで手も足も出なかった相手に対等かそれ以上か。
どう表現してよいかわからないが
窮鼠猫を噛む
だ。
諦めるとそこでゲームが終わる。
おそらく両チームとも全開であろうゆえに、あとはスタミナと根性の勝負だ。
スタミナなら負けないキャプテン
誘発されて
ひたすら走りぬく選手達。
むしろ誰も止めない。
声もいつもより格段にデカい。
思いは一つになった。
濁流の中、最初に舵を切ったのは
市浜RSの
Hinataだった!!
勝ち越し!
初めての勝ち越し・・・!
市浜 3-2 臼杵
1点の重みをこれほど強く痛感したことはない。
残りの時間をコントロールできれば勝利は目前。
しかし
バカ正直に
手を緩めることなく走り続けるjyunsei。
右腕のキャプテンマークが誇らしげに見え隠れする。
直向き(ひたむき)に走る姿は今年最後かもしれない。
後悔だけはしたくない!
6年間の思いをこの瞬間に!!
そんななかMikkunコーチは、
キャプテンの疲労を感じ取り、給水タイムを与えてくれた。
限界だろうか?
目頭を押さえてる。
普段なら選手交代するはずだが、
「あと少し!頑張れ!」
と背中を押してキャプテンをフィールドに戻し最後の最後までプレイさせてくれた姿には感動と感謝すら覚える。
残りの時間はあと少し。
軌道に乗った市浜は誰も止めることはできない。
そして
Kiraが放ったシュートは
意地と根性の4点目となった・・!!
これで
市浜 4-2 臼杵
やった・・!!
心の中でガッツポーズ!
劇的に流れが変わった中でさらに攻め倒す・・・!
最後まで高い集中力を維持できた市浜
そして
終了のホイッスルが鳴り響く・・・!
夢が現実のモノとなった瞬間!
互いに称える司令塔とキャプテン!
勝った・・・
勝てた!
こんな結末を誰が予想しただろう。
いままで再三負けて来た相手に最後の最後で勝てた!
圧倒的なパフォーマンスで掴んだ勝利だった。
過去に囚われない自分達の力を出し切った市浜RS
最後の名勝負は感動した。
相手が100%以上で来るのなら
こちらは200%以上の力を出すべきだった。
いつも勝てると思うのは甘え。
臼杵sssは気持ちで完敗。
by 臼杵sssの御父兄
キャプテンは12月21日の南大分ライオンズより以前から、
足の故障に悩まされ、ボールすら触れない状態で3週間以上のブランクを背負い、
年明けの練習では足の痛みと激しい筋肉痛に襲われて、
親としても最後の試合に間に合うか不安で致しかたなかった。
しかし、なんとか痛みと向き合いながらも
このフィールドに立つことが出来た。
Jyunseiママに至っては、野津戦が始まって5分で片隅で涙を1人流してた。
それだけ最後への思いは強かった。
監督
「勝つ気持ちが相手より強かった」
思いは勝利を生んだ。
滅多に褒めないMikkunコーチすら
「褒めてやってください」と語ってくれた。
※Mikkunコーチは、まず褒めない事で有名ですw
てか監督どこから現れた?
そして安堵に包まれてまったりしていた選手たちに
監督はいいました
キャプテンを胴上げしよう!
これもまた初めての光景!
6年間サッカーやってきて胴上げなんて初です!
さらに続けて監督は
「30年サッカー見てきたが、こんな感動する試合は過去2度ほどしかない」
とてもうれしい言葉を頂きました!
今日という日は特別で、敗退で最後の大会にもなりかねた。
そんな思いはカメラにも現れた。
今日一日で撮った写真の枚数
その数
1408枚。
過去最高記録達成。
一枚でも多く写真を収めたい。
それだけ思い入れが大きかった。
とある知り合い。
「もう動画でいいやんw」
「わかってねーなー、写真の一瞬一瞬の美しさがいいんよ」
「似合わねーwがははは」
「ぶははは」
6年間の沢山の努力と涙が報われた最高の一日となりました。
毎日独りでコツコツとリフティングをやっている姿を見てきました。
一年前、先代のキャプテンから受け継がれた腕章。
キャプテンマークを腕にはめることに、抵抗を感じ
「自分にはそぐわない」と思った時期もありました。
しかし
その腕章を汚すことなく
最後は
そのしっかり腕章をはめて
プライドと意地を
歴代のキャプテンの名に恥じることなく
全力で戦い抜きました。
そして
みんなと心ひとつになれました。
おわりに
この市浜RSの公共のブログにも関わらず、中立の立場をわきまえず、
我が子中心の記事になったことをお許しくださいませ。
会長とブロガーという職務の特権と言う事で、みなさんの大きな心で見守ってください。
我が一家はサッカーに出会えて、
Jyunseiがサッカーに出会えて、
また最高の仲間達に出会えて、
サッカーというフィルターを通し
子ども達から感動を与えてくれた事を
思い知らされる一日となりました。
気の小さい彼が
体の小さい彼が
フィールドでは
大きく見えました。
今日は褒めてやってください。
みんな褒めてやってください。
6年生を支えてくれた
4年生も
5年生も
そして6年生も
みんな褒めてやってください。
俺は
褒めました。
嫁は泣きました。
Jyunseiも泣きました。
でも最後は
みんなで
笑いました!
うん!
たくましくなった!
おめでとう!
1月24日に抽選を経て、1月31日から始まる県大会が控えています。
6年生がサッカーがどこまで通用するのか。
チャレンジは続きます!
臼杵の皆さ、
野津の皆さん
コーチの皆さん
木本さんに
主審の塩月君
副審を務めたパルの皆さん
監督
そして選手のみなさん!
お疲れ様でした!
0 件のコメント:
コメントを投稿